【解説】白赤緑t青NEXダンテについて
2018年5月7日 TCG全般
[デッキリスト]
1 x フェアリー・ギフト
4 x フェアリー・ライフ
4 x 霞み妖精ジャスミン
4 x 奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ
1 x 未来設計図
1 x スクランブル・チェンジ
4 x コッコ・ルピア
4 x ライフプラン・チャージャー
4 x 凰翔竜機バルキリー・ルピア
4 x ボルシャック・NEX
3 x “乱振”舞神 G・W・D
2 x 龍装の悟り 天命/ヘブン・デ・エンドレーザ
3 x 時の法皇 ミラダンテXⅡ
1 x 百族の長 プチョヘンザ
[コンセプト]
現環境で有力なカードである《時の法皇 ミラダンテXⅡ》を筆頭に各種革命チェンジに《ボルシャック・NEX》をキャストするだけで繫げる事が出来る《ボルシャック・NEX》+《凰翔竜機バルキリー・ルピア》のパッケージをメインに据え、素早く《時の法皇 ミラダンテXⅡ》による制限をかけつつビートダウンしていくデッキ。
「《時の法皇 ミラダンテXⅡ》による制限をかける」という戦術のみの話であれば【ロージアダンテ】や【成長ダンテ】等の類似デッキが数多く存在するが、それらのデッキと比較してこのデッキの利点は「《ボルシャック・NEX》1枚で革命チェンジ可能で尚且つ進化による召喚酔いの影響が無い」ことにより【ロージアダンテ】よりも素早くロックを仕掛けることが可能で【成長ダンテ】程素早くは無いが妨害札に強く安定感が高い。
反面素早さと安定感を追求した結果受け札がゼロになってしまったが、このデッキは「受け札を利用し後に仕掛ける=《百族の長 プチョヘンザ》以外で不利な場面を覆せず、負けている」為、割り切って受け札は無しにするべきだと筆者は考えている。
上記類似デッキに完全に勝っているものとは考えてはいないが、メタゲーム上のデッキの1つとして十分存在する価値のあるデッキであろう。
[各種採用カード]
4 x 凰翔竜機バルキリー・ルピア
4 x ボルシャック・NEX
デッキコンセプトカード。
コンセプトの項でも記述した通り「1枚で革命チェンジ可能で尚且つ進化による召喚酔いの影響が無く、タイムラグ無く場面ゼロの状態からでも《時の法皇 ミラダンテXⅡ》に繫げることの出来るカード」である。
《凰翔竜機バルキリー・ルピア》を素引きした際の使い道については後記。
3 x 時の法皇 ミラダンテXⅡ
1 x 百族の長 プチョヘンザ
《凰翔竜機バルキリー・ルピア》によってサーチが可能な革命チェンジ2種。他の候補としては、《龍の極限 ドギラゴールデン》《大音響 カラフルベル》があったが枠や環境の都合上採用見送りに。
4枚目の《時の法皇 ミラダンテXⅡ》については入っていれば盾に複数落ちるリスクのケアやマナ軽減から《ボルシャック・NEX》を出した際に次ターンサーチに頼らず2枚目の《時の法皇 ミラダンテXⅡ》に革命チェンジしやすくなる等利点は多数あるが必ずしも必要なものではなく、これまた枠の都合上見送り。
4 x 奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ
このデッキの影の主役でありこのデッキをメタゲーム上のデッキと上手く戦えるようにした1枚。《奇石 ミクセル》は【ドギラゴン剣】を筆頭に踏み倒しを利用した高速デッキに対して自分の速度を間に合わせるようにすることが出来、《ジャミング・チャフ》は《時の法皇 ミラダンテXⅡ》のCip能力と合わせて強烈なロックを仕掛けれるようになり、【アナカラーシャコガイル】等のデッキに対する明確な勝ち筋となってくれる。
以前までは《制御の翼 オリオティス》&《ファイナル・ストップ》等を利用しなければならなく、2枠使用しなければならなかったがこのカードの登場により1枠で済むようになり安定感が非常に増した。
純粋なパワーカード。
4 x フェアリー・ライフ
4 x 霞み妖精ジャスミン
4 x ライフプラン・チャージャー
初動ブースト。基本的にはブースト→ブースト→《ボルシャック・NEX》を狙っていく形となる。《ライフプラン・チャージャー》は必ず引き込みたい《ボルシャック・NEX》を探しに行きつつ6マナへと伸ばすことができ、非常にデッキコンセプトと噛み合っている。
4 x コッコ・ルピア
ブーストとはまた別の初動となり目標である4ターン目《ボルシャック・NEX》着地に貢献し、一応《ボルシャック・NEX》からサーチすることが出来る1枚。
手札枚数の要求値こそ高めだが《ボルシャック・NEX》を引けなかった際には、ブースト→ブースト→《コッコ・ルピア》&《凰翔竜機バルキリー・ルピア》と動くことにより手札に引いてしまった《凰翔竜機バルキリー・ルピア》を上手く使いつつ《ボルシャック・NEX》をキャストすることと殆ど同等のことが出来る。
色々使い道が多く便利ではあるが初動札としては少し頼りなく、《堕魔ドゥポイズ(学校男)》、相手先手時の《“乱振”舞神 G・W・D》等軽量除去に簡単に処理されてしまう上処理されると大幅なテンポロスとなってしまう為注意。
1 x フェアリー・ギフト
1 x スクランブル・チェンジ
4ターン目に《ボルシャック・NEX》を着地させる為の札であり、最速3ターン目《ボルシャック・NEX》等思わぬところから理不尽を叩きつけるカード。
《フェアリー・ギフト》は《“乱振”舞神 G・W・D》《竜装の悟り 天命》等をキャストする際にも使用でき、《ボルシャック・NEX》着地以外にも一役買ってくれる可能性がある。
《スクランブル・チェンジ》に関しては《ボルシャック・NEX》にしか使用することが出来ず赤マナもダブル要求される為採用するのは非常にシビアだがそれでもリターンは大きい為採用。《スクランブル・チェンジ》を採用する際は赤マナが16枚を下回らないようにしよう。
3 x “乱振”舞神 G・W・D
対【ジョーカーズ】等の横並びアグロに対する強烈なメタカード。ドロー能力により必要なパーツを探しに行くこともついでのように行うことが出来る。
【ジョーカーズ】後手もブースト→《“乱振”舞神 G・W・D》から簡単に捲ることが可能。【ゲイルヴェスパー】等に《奇石 ミクセル》を絡めたビートプランを行う際等にSAが最後の1打点として役に立つこともあり便利。
類似カードとして《温泉 湯あたり地獄》《メガ・マグマ・ドラゴン》があるが、両方とも自分の《奇石 ミクセル》《コッコ・ルピア》を巻き込んでしまうことと【ジョーカーズ】と当たることが多いと考えた為純粋にカードパワーの高い《“乱振”舞神 G・W・D》を採用。メタゲームに合わせて上記2種と入れ替えても良い。
2 x 龍装の悟り 天命/ヘブン・デ・エンドレーザ
基本的には《ヘブン・デ・エンドレーザ》の面を使用。《卍デ・スザーク卍》等の《“乱振”舞神 G・W・D》で処理することの出来ない大型システムクリーチャーを処理する札となる。《時の法皇 ミラダンテXⅡ》から撃つことも可能で、場面を消しつつロックすることにより勝ち場面を固定させることも可能。
《ボルシャック・NEX》をキャストした次のターンにキャスト出来るマナ域である為《龍装の悟り 天命》側でのキャストも現実的。《フェアリー・ギフト》から高速キャストすることによって相手の計画を大幅に狂わせることも出来る。
ドラゴンである為《凰翔竜機バルキリー・ルピア》からサーチ可能なことも忘れずに。
1 x 未来設計図
このカードを採用する前に39枚デッキリストが決まっており、ブースト→ブーストの流れを現実的なものにする為には15枚目の緑マナが必要と考えた際に最後の1枚として採用。
単純な緑マナとしてだけではなく、ブースト→ブースト&《未来設計図》で必要なパーツを探しに行くことができ用途自体は多彩なものである。2ターン目にキャストして《コッコ・ルピア》を探すことで擬似初動となることも稀にある。
流れを重視するのであれば9枚目の2マナブーストでも良い。
[最後に]
使用したリストはCSの前日にツイッターのRTで見かけたNEXダンテのリストを元に納得の出来ない部分を改造しつつ1枚1枚理由を付けて再構築したもの。完全コピーを回した際に初見で思っていた時よりもかなり出来が良いと感じ、このコンセプトに真っ先に目を付けた人物は偉大だと感じた。
実際に使用した成績は、
第53回みついデュエマCS
スイスラウンド
一回戦 【G7ジョーカーズ】後手×
二回戦 【G7ジョーカーズ】後手○
三回戦 【ゲイルヴェスパー】後手○
四回戦 【黒赤ドルマゲドン】先手○
五回戦 【5cコントロール】先手○
SE
一回戦 【マンハッタンジョーカーズ】後手×先手○後手○
二回戦【G7ジョーカーズ】先手×後手×
でベスト8という結果に。
練習時間があまりなく、完璧に洗練されたリストとは言えないがデッキの使用感は非常に良く、この記事を期に全国の《ボルシャック・NEX》好きの皆様にも是非このデッキにチャレンジしてより良いデッキリストへと仕上げて欲しい。
では、またの機会に。
tkkr/valdy
1 x フェアリー・ギフト
4 x フェアリー・ライフ
4 x 霞み妖精ジャスミン
4 x 奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ
1 x 未来設計図
1 x スクランブル・チェンジ
4 x コッコ・ルピア
4 x ライフプラン・チャージャー
4 x 凰翔竜機バルキリー・ルピア
4 x ボルシャック・NEX
3 x “乱振”舞神 G・W・D
2 x 龍装の悟り 天命/ヘブン・デ・エンドレーザ
3 x 時の法皇 ミラダンテXⅡ
1 x 百族の長 プチョヘンザ
[コンセプト]
現環境で有力なカードである《時の法皇 ミラダンテXⅡ》を筆頭に各種革命チェンジに《ボルシャック・NEX》をキャストするだけで繫げる事が出来る《ボルシャック・NEX》+《凰翔竜機バルキリー・ルピア》のパッケージをメインに据え、素早く《時の法皇 ミラダンテXⅡ》による制限をかけつつビートダウンしていくデッキ。
「《時の法皇 ミラダンテXⅡ》による制限をかける」という戦術のみの話であれば【ロージアダンテ】や【成長ダンテ】等の類似デッキが数多く存在するが、それらのデッキと比較してこのデッキの利点は「《ボルシャック・NEX》1枚で革命チェンジ可能で尚且つ進化による召喚酔いの影響が無い」ことにより【ロージアダンテ】よりも素早くロックを仕掛けることが可能で【成長ダンテ】程素早くは無いが妨害札に強く安定感が高い。
反面素早さと安定感を追求した結果受け札がゼロになってしまったが、このデッキは「受け札を利用し後に仕掛ける=《百族の長 プチョヘンザ》以外で不利な場面を覆せず、負けている」為、割り切って受け札は無しにするべきだと筆者は考えている。
上記類似デッキに完全に勝っているものとは考えてはいないが、メタゲーム上のデッキの1つとして十分存在する価値のあるデッキであろう。
[各種採用カード]
4 x 凰翔竜機バルキリー・ルピア
4 x ボルシャック・NEX
デッキコンセプトカード。
コンセプトの項でも記述した通り「1枚で革命チェンジ可能で尚且つ進化による召喚酔いの影響が無く、タイムラグ無く場面ゼロの状態からでも《時の法皇 ミラダンテXⅡ》に繫げることの出来るカード」である。
《凰翔竜機バルキリー・ルピア》を素引きした際の使い道については後記。
3 x 時の法皇 ミラダンテXⅡ
1 x 百族の長 プチョヘンザ
《凰翔竜機バルキリー・ルピア》によってサーチが可能な革命チェンジ2種。他の候補としては、《龍の極限 ドギラゴールデン》《大音響 カラフルベル》があったが枠や環境の都合上採用見送りに。
4枚目の《時の法皇 ミラダンテXⅡ》については入っていれば盾に複数落ちるリスクのケアやマナ軽減から《ボルシャック・NEX》を出した際に次ターンサーチに頼らず2枚目の《時の法皇 ミラダンテXⅡ》に革命チェンジしやすくなる等利点は多数あるが必ずしも必要なものではなく、これまた枠の都合上見送り。
4 x 奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ
このデッキの影の主役でありこのデッキをメタゲーム上のデッキと上手く戦えるようにした1枚。《奇石 ミクセル》は【ドギラゴン剣】を筆頭に踏み倒しを利用した高速デッキに対して自分の速度を間に合わせるようにすることが出来、《ジャミング・チャフ》は《時の法皇 ミラダンテXⅡ》のCip能力と合わせて強烈なロックを仕掛けれるようになり、【アナカラーシャコガイル】等のデッキに対する明確な勝ち筋となってくれる。
以前までは《制御の翼 オリオティス》&《ファイナル・ストップ》等を利用しなければならなく、2枠使用しなければならなかったがこのカードの登場により1枠で済むようになり安定感が非常に増した。
純粋なパワーカード。
4 x フェアリー・ライフ
4 x 霞み妖精ジャスミン
4 x ライフプラン・チャージャー
初動ブースト。基本的にはブースト→ブースト→《ボルシャック・NEX》を狙っていく形となる。《ライフプラン・チャージャー》は必ず引き込みたい《ボルシャック・NEX》を探しに行きつつ6マナへと伸ばすことができ、非常にデッキコンセプトと噛み合っている。
4 x コッコ・ルピア
ブーストとはまた別の初動となり目標である4ターン目《ボルシャック・NEX》着地に貢献し、一応《ボルシャック・NEX》からサーチすることが出来る1枚。
手札枚数の要求値こそ高めだが《ボルシャック・NEX》を引けなかった際には、ブースト→ブースト→《コッコ・ルピア》&《凰翔竜機バルキリー・ルピア》と動くことにより手札に引いてしまった《凰翔竜機バルキリー・ルピア》を上手く使いつつ《ボルシャック・NEX》をキャストすることと殆ど同等のことが出来る。
色々使い道が多く便利ではあるが初動札としては少し頼りなく、《堕魔ドゥポイズ(学校男)》、相手先手時の《“乱振”舞神 G・W・D》等軽量除去に簡単に処理されてしまう上処理されると大幅なテンポロスとなってしまう為注意。
1 x フェアリー・ギフト
1 x スクランブル・チェンジ
4ターン目に《ボルシャック・NEX》を着地させる為の札であり、最速3ターン目《ボルシャック・NEX》等思わぬところから理不尽を叩きつけるカード。
《フェアリー・ギフト》は《“乱振”舞神 G・W・D》《竜装の悟り 天命》等をキャストする際にも使用でき、《ボルシャック・NEX》着地以外にも一役買ってくれる可能性がある。
《スクランブル・チェンジ》に関しては《ボルシャック・NEX》にしか使用することが出来ず赤マナもダブル要求される為採用するのは非常にシビアだがそれでもリターンは大きい為採用。《スクランブル・チェンジ》を採用する際は赤マナが16枚を下回らないようにしよう。
3 x “乱振”舞神 G・W・D
対【ジョーカーズ】等の横並びアグロに対する強烈なメタカード。ドロー能力により必要なパーツを探しに行くこともついでのように行うことが出来る。
【ジョーカーズ】後手もブースト→《“乱振”舞神 G・W・D》から簡単に捲ることが可能。【ゲイルヴェスパー】等に《奇石 ミクセル》を絡めたビートプランを行う際等にSAが最後の1打点として役に立つこともあり便利。
類似カードとして《温泉 湯あたり地獄》《メガ・マグマ・ドラゴン》があるが、両方とも自分の《奇石 ミクセル》《コッコ・ルピア》を巻き込んでしまうことと【ジョーカーズ】と当たることが多いと考えた為純粋にカードパワーの高い《“乱振”舞神 G・W・D》を採用。メタゲームに合わせて上記2種と入れ替えても良い。
2 x 龍装の悟り 天命/ヘブン・デ・エンドレーザ
基本的には《ヘブン・デ・エンドレーザ》の面を使用。《卍デ・スザーク卍》等の《“乱振”舞神 G・W・D》で処理することの出来ない大型システムクリーチャーを処理する札となる。《時の法皇 ミラダンテXⅡ》から撃つことも可能で、場面を消しつつロックすることにより勝ち場面を固定させることも可能。
《ボルシャック・NEX》をキャストした次のターンにキャスト出来るマナ域である為《龍装の悟り 天命》側でのキャストも現実的。《フェアリー・ギフト》から高速キャストすることによって相手の計画を大幅に狂わせることも出来る。
ドラゴンである為《凰翔竜機バルキリー・ルピア》からサーチ可能なことも忘れずに。
1 x 未来設計図
このカードを採用する前に39枚デッキリストが決まっており、ブースト→ブーストの流れを現実的なものにする為には15枚目の緑マナが必要と考えた際に最後の1枚として採用。
単純な緑マナとしてだけではなく、ブースト→ブースト&《未来設計図》で必要なパーツを探しに行くことができ用途自体は多彩なものである。2ターン目にキャストして《コッコ・ルピア》を探すことで擬似初動となることも稀にある。
流れを重視するのであれば9枚目の2マナブーストでも良い。
[最後に]
使用したリストはCSの前日にツイッターのRTで見かけたNEXダンテのリストを元に納得の出来ない部分を改造しつつ1枚1枚理由を付けて再構築したもの。完全コピーを回した際に初見で思っていた時よりもかなり出来が良いと感じ、このコンセプトに真っ先に目を付けた人物は偉大だと感じた。
実際に使用した成績は、
第53回みついデュエマCS
スイスラウンド
一回戦 【G7ジョーカーズ】後手×
二回戦 【G7ジョーカーズ】後手○
三回戦 【ゲイルヴェスパー】後手○
四回戦 【黒赤ドルマゲドン】先手○
五回戦 【5cコントロール】先手○
SE
一回戦 【マンハッタンジョーカーズ】後手×先手○後手○
二回戦【G7ジョーカーズ】先手×後手×
でベスト8という結果に。
練習時間があまりなく、完璧に洗練されたリストとは言えないがデッキの使用感は非常に良く、この記事を期に全国の《ボルシャック・NEX》好きの皆様にも是非このデッキにチャレンジしてより良いデッキリストへと仕上げて欲しい。
では、またの機会に。
tkkr/valdy
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